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切除法は、わきがの治療法としては最も歴史が古く、広く行われてきた手術方法です。具体的な手術の方法や術後の経過、効果などについて解説してみましょう。
切除法は、最も古くからおこなわれている治療法で、ニオイや多汗が気になるわきの下の、わき毛が生えている部分全体を切り取って縫い合わせる手術法です。わきの皮膚を皮下組織ごと釣鐘型に切り取るので、アポクリン腺、エクリン腺、皮脂腺、毛根などはすべてなくなってしまい、わきがの治療法としては一番完璧な方法であると言えます。
ただし、わき毛が生えている部分が大きい方は広く切除する必要があり、その部分の両側の皮膚をひっぱってきて縫い合わせることで、ひきつれが起こってしまいます。ひどい場合は腕が動かしづらくなってしまったり、皮膚の下の神経や血管を圧迫してしまい、腕にしびれが出てしまったり…といった障害が起こるような失敗例もあるようです。
このような術後の障害を避けるために、WやZの形に皮膚を切り取ったりと工夫されることもありますが、切り取られない部分の皮膚にはアポクリン腺やエクリン腺がそのまま残ってしまうので、わきがの悩みが完全には解消されません。
手術後は縫い合わせた部分が完治するまで、1~2週間は安静にして入院が必要ですし、縫い合わせた部分が開いてしまったりすると、完治まで数か月かかることもあります。術後1週間は、縫い合わせた部分を強く圧迫して固定するタイオーバーが必要となりますから、腕が動かしにくくなり動作に支障が出てしまうことも。さらに、傷跡が約5センチと大きく残ってしまうことも問題で、ケロイド状になってしまった場合は、元の皮膚に戻すのは難しくなります。
切除法は古くからある治療法で、一時は多くのクリニックで行われていました。しかし、失敗も多く、手術の後の障害や問題点について指摘され、『わきがの手術はコワイ』というイメージが広がってしまったこともあって、現在では一部の大病院の皮膚科でしか行われていないようです。
切除法は軽度~中度のわきがの方におすすめの治療法になります。費用相場は200,000~350,000円。クリニックによっては保険適用がされるため、実費負担額は30,000~100,000円と安くなります。
この施術は高い効果を発揮する一方、非常にリスクのある施術になっています。医師の技術レベルの高さが重要になってくるため、施術を受けるならクリニック選びは慎重に行いましょう。
残念ながら口コミは見当たりませんでした。
最後に、わきが治療法「切除法」を利用してわきがを解消するメリット・デメリットについてまとめてみました。
【メリット】
【デメリット】
現在、切除法を扱っているクリニックが少ないため、施術を受けることが難しいこともあるようです。
そういった場合は、切除法と同等の効果が得られて傷口が小さくて済む、超音波吸引法やミラドライなどの施術を検討してみると良いでしょう。